日本の小学校編入へのもやもや

秋田移住決断までの道のり

移住する時に心配になる事の1つに「子供の学校、転校」があると思います。
日本内の引っ越し、移住でも学校が変わるのは子どもにとっても親にとっても一大事です。 
ましてや、我が家は国をまたいでの移住でしたので日本の文化、言語、学習スタイルになじめるのか?と言う不安がありました。

今回は秋田移住に向けての子供達の転校の準備の時に私の胸にあったもやもやをお話ししようと思います。

秋田移住を決めた時(2018年)、子供はオーストラリアの小学校の3年生(長女)と1年生(長男)でした。
子供たちが2019年4月からの小学校の新学期に間に合うように2019年の3月中に秋田移住が完了するように計画を進めていました。
2019年の4月からは日本の小学校の4年生(長女)と2年生(長男)になります。

日本の小学校に転入に当たり、手続きの進め方を知りたかったですし、相談したいこともあったので
オーストラリアから北秋田市の教育委員会に電話をかけました。

相談というのは子供達の転入の学年について。

子供たちの日本語力

うちの子供たちはパースにある日本語の補習校に通っていませんでした。
家で私が子供たちに話しかける時はほぼ日本語です。
でもパースにいた時は子供達から返ってくる言葉は8割が英語でした。

日本語の学習は週に一回ママ友が有志で集まり、ママ友の一人が日本での国語の教員免許を持っているため、その方にお願いして主に日本語の読み書き語彙の強化をメインに勉強していました。

「こどもちゃれんじ」を娘が2歳のころから取っていましたが、年々難易度が上がっていくので娘が小学校2年生で(2017年)やめてしまいました。
2年生の教材はまるまる手つかずで残っていました・・・・。

長男の日本語の読み書きはひらがなは8割程度、カタカナは1割くらいで、濁音や半濁音、「ぎゃぎゅぎょ」などの拗音もちょっと危うい感じ。
私の日本語も半分ぐらい理解できているのか?微妙で、あまりわからないと長女が英語で通訳してくれます。
ですから、長女の日本語レベルは小学校1~2年生くらい、長男は年小~年中さんくらいですね。

2018年の6,7月の日本へ一時帰国の際、地元の小学校体験入学の時も長女3年生、長男は1年生のクラスに入れてもらいましたが、漢字の難易度が高く彼女本人もかなり苦戦して、初めての挫折を味わいました。
その時のエピソードはこちらをご覧ください! ↓ ↓ ↓

教育委員会への相談

娘は文章を組み立てたり、テストの文章問題を読んで理解して答えることはできますが
なにしろ漢字が・・・・。

2019年4年生に編入したら2,3、年生で習う漢字をまるまるすっ飛ばしていくことになります。
正直、ついていけるのかがとても心配でした。

なので、『1年留年する形で3年生と1年生で編入することは可能か?』

と言う事が聞きたかったのです。

教育委員会からの答えと提案

北秋田市教育委員会の担当の課長さんが対応してくださいました。
私が息子1年生,娘3年生からの入学の希望理由、オーストラリアでの学校の様子などを聞いてくれて委員会で会議で話し合ってくれたそうです。

『1年留年する形で3年生と1年生で編入することは可能か?』に対する答えは

『可能です。 でも、お勧めしません。』でした。

理由は特に学習障害や身体的精神的発達障害があるわけではないので、
1年遅らせて入った場合、この先子供たちの学力が授業が追いついた時に同級生のクラスメイトが幼稚に見えてしまう、つまらないと思う可能性が出てくるからだそうです。

「ゆきさんの場合、お話を聞いていると、漢字がわからない熟語などのボキャブラリーの不足が原因で授業が難しく感じていると思うのでそこを補えば4年生でも十分についていけると思います。」との事。

それを踏まえての教育委員会としての対応は

『子供たちが編入と同時に「支援員」を付けることで正規の学年で勉強していけるのでは?』

と提案がありました。

学級支援員とは

『支援員』とは学習障害やADHD、自閉症などの子供について学校生活、授業がスムーズに行くように支援してくれる人の事で、うちのような帰国子女の子供達に対しては漢字の読みや日本語の意味などをその都度かみ砕いて教えてくれるといったような、日本語でのコミュニケーションに対する支援が入るそうです。

支援期間は最長1年間、うちの場合は子供2人に対し1人の支援員が月曜日から金曜日まで1~5時間目まで付いてくれるとの事。

特に国語の授業には必ず支援員がつけるように、子供達の学年の国語の授業が重ならないように学校が対処してくれることもできるみたいでした。

「今までの体験入学ではわからないことがあっても授業中に先生やお友達に気軽に質問することもできなかった場合もあるのではないか?」
「支援員を付けることによって、わからない漢字の読みや熟語の意味などすぐに聞ける機会が増えるし日本語の理解度も上がると思う。まだ、2年生4年生でも十分 授業についていけますよ。」

と言われました。

そんなサポートがあるなら、ゆきもレイモンもうまく授業になじめるかもしれない。

ちょっと希望が湧いてきた。

「今お話ししたことを踏まえて、もう一度お子様たちはどうしたいのか家族で話し合ってみてください。帰国予定日も決まり次第お電話ください」との事で電話を切った。

私のもやもやの正体

どうしよう?
3年生スタートなら、今から頑張って2年生の漢字を練習すれば難なくついていけそうだけど。
4年生となると、2,3年生と2年分の漢字の学習。。。。
大人でもめまいがする。

移住、国をまたいでの引っ越し、新しい環境、新しい学校、新しい学校生活、違う言葉、違う文化
私たち家族にとって、子供達にとっても相当なストレスがかかってくるのは簡単に予測がつく。

このストレスの中でさらにハードルが高い授業内容で「無理!!勉強嫌い!」と「私はできない子なんだ」と心が折れてしまわないか?

それなら、ハードルを下げて、「ぁ、これならみんなに追いつけるかも?」という距離感で始めたほうが
ストレスは少ないのではないだろうか?

つまづいてほしくない。

辛い思いしてほしくない。

私は子供に傷ついてほしくなかったし、悲しいみじめな体験をしてほしくなかった。

でも、これは子供達の力を見くびっているのではないだろうか?

そんな簡単に挫ける子達か?

つまづいて転んだら、また立ち上がればいい。

つまづくことを心配するよりも転んだ時のサポートの方が大事だよね。

親としてどうする? 子供の幸せとは?

悶々と考えて眠りについた。

私の答え

電話を掛けた次の朝、学校に行く前に冷蔵庫のホワイトボードに

「ゆきちゃんが知っている漢字全部ここに書いてごらん」と書かせてみた。

ゆきがホワイトボードに書いた漢字

私が思っていた以上に沢山の漢字を書いたのでびっくり!(書き順めちゃくちゃだけど)

そっか、私が知らない所でちゃんと勉強していたんだね、ちゃんと覚えていたんだね。

そして、娘に「体験入学で一緒だったお友達と来年一緒に4年生になって勉強するのと、3年生からやり直すのとどっちがいい?」と聞きました。
娘の希望は「秋田のお友達と一緒に4年生になって勉強したい。」だった。

そうだよね、一緒に秋田で勉強したお友達と勉強したいよね。
彼女なら、大丈夫かもと思えた。

支援員についてもらって4年生で今までのお友達と一緒に勉強してみるかな?
もちろん大変だと思うけど、パースにいるうちに楽しく漢字を覚えられるように工夫するのが私の仕事。

大丈夫。 
子供たちは大丈夫。

子供たちの力を信じよう。

子供は無限の力を備えている、くじけても大丈夫、勉強について行けなかったらその時に考えよう。
大丈夫!私の子だもん! 何があっても大丈夫!

私は「子供たちを信じる」と決めたことで、心のもやもやが消えていくのを感じました。


翌年の2019年4月、これまでの学年通り秋田の小学校の娘は4年生に息子は2年生に転入しました。

転校してから、馴染むのに苦労したのは息子の方だったのですが、それはまた次回書きたいと思います。

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