家を売るということ

秋田移住決断までの道のり

今回はオーストラリアから秋田移住にあたり、「持ち家についての決断」について書いてみます。

2018年7月にパースの旦那の家族、パースの友達や日本の友達、はたまた世界の友達を驚愕の渦に巻き込んだ「チョールトン家 秋田移住宣言」から1っか月。

友達に会うたびに聞かれることの一つは

今のパースの家はどうするのか?」でした。

その時住んでいた家は持ち家で長女ゆきを妊娠している時に引っ越してきました。
もちろん住宅ローンはしこたま残ってました。

移住にあたり今の家をどうするかの選択肢は2つ
売るか? 貸すか?

「もちろん売ります!」
と私が即答するとみんな決まって驚きました。

「貸に出さないの?」
「貸して家賃を取ればローンは返していけるよ。」
「帰ってきたときに住む家があったほうがいいんじゃない?」
など様々な意見をいただきました。

でも私の答えは「NO!」でした。

私が家を売った理由

1つ目の理由

私が家を売った一番の理由は「貯金が少ない」でした。

家を残して誰かに貸した場合、家賃で住宅ローンは返すことはできますが、貯金が少ないので「引っ越し資金」「日本での軍資金」は微々たるものになります。

移住先の秋田では旦那は就職が決まっていないので、
持って行った貯金が底をつけば私がすぐにでも働きに出なければいけないことになります。

言葉も文化も不慣れな旦那を置いて?
まだ、少し手がかかる子供達を置いて?
みんなを食べさせるために働きに出る?
じゃぁ、家族のサポートは誰がするの?

子供達は体験入学をしたことがあるから、
学校生活になじむのには時間はかからないと思うけど
やっぱり、細かなサポートが必要。

一番、私のサポートが必要なのが旦那。
旦那は家でますます孤独になってしまう。

食べては行けるが家族はバラバラになってしまう。
それは絶対に避けたい。

家を売れば移住先で必要なものを揃えたり、
半年くらいは働かなくても生活していけるくらいの資金が入る。
そうすれば、家族で支え合って秋田に根付く為の生活を余裕を持ってする事ができる。

2つ目の理由

2番目の理由はことわざで言えば

「立つ鳥跡を濁さず」でした。

もしパースの家を貸しに出すとしても誰がメンテナンスするの?
不動産屋に借家の管理などを頼めば手数料もかかります。
家の物が壊れた時(例えばガスコンロや雨漏りなど)は大家である我が家が直さなければいけない事でその手続きやいろんな事が出てくる。
日本にいる私たちにとっては後ろ髪を引かれる思いで生活するのが嫌だったのです。

家を手放す不安の発想の転換

不安?   もちろんありましたよ!

家をどうするか?の話し合いを旦那とも何度も話し合いました。

旦那は私に言いました。

旦那「この先 日本からパースに引き上げてくる事があってもまた0からのスタートになるよ。それでもいい?」

私「大丈夫。 なんとかなるよ。それに家がなければパース以外の都市や州に住む事ができる。 住む場所の選択肢は逆に広がるよね?!」

心配や不安なんてみんな抱えてる事。
万が一の為に!と予防線を張る、セーフティーネットを張ることはいいことだと思うけど
あれもこれもと抱えていたら前に進めなくなってしまう。
私は前に進むときはすっきりと軽やかに次のステージへ進みたいタイプなので、こういった決断に至りました。

家からの卒業

この家は十分私達を支えてくれた。
この家で娘が生まれ、息子が生まれた。

辛い思い出、楽しい思い出 壁の傷 
大きくなった子供達

私達は次への住処を目指す
新しい場所には今の私達にピッタリな家が待っていてくれるはず。

悲しいけど、この家とはこれでお別れです。
この家を必要としている人がいると思うから。
感謝して 綺麗におそうじして 次の家族(住人)に引き継ぎたいと思いました。
ありがとう。

次のステージへ進むとき

次のステージに進むときはそれまでやっていたことをきちんと終わらす、区切りをつけることが大事だと私は思います。
手放し、整理、断捨離、卒業、いい方は色々ですが、物にしろ人にしろ、それに付随しているエネルギーもそこに置いていくことが重要です。
これを手放したら、次はないんじゃないか?と不安になる気持ちもわかります。
でも、この扉を閉めるからこそ次の新しい扉が開くのだと思います。

秋田に移住してから占星術を学びました。
ホルスコープは自分の取扱説明書です。自分が地球に生まれる前に設定した運命の使いこなし方を知るツールとなります。
これを知ることによって自分の軸がわかり、自分の決断にも自信が持てるようになります。
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