ジェットコースターな一日
長い長い1日がやっと終わろうとしている。
昨日の夜から私は感情の激しい波にもまれ、まるでジェットコースターに乗っている気分だ。
事の起こりはこんなんです。
今週末に旦那は子どもたちを連れてオーストラリアに約3週間里帰りすることになった。
チケットはもう2か月以上前に抑えており、国内線のエアチケットも準備OK!
着々と里帰りに向けて準備が進み、あとは当日を待つだけとなった。
一つだけ気がかりなことと言えば、子供たちのオーストラリアのパスポートが期限切れであった事。
娘は2年前に息子は今年の1月に切れていた。
パスポート
私の長女(13歳)と長男(11歳)はオーストラリアで生まれたので、オーストラリアのパスポートと日本のパスポートと2冊保持している。
移民の国オーストラリアには国籍をたくさん持っている人がごろごろいるが、日本は重国籍を認めていないので子供たちが21歳になるまでにどちらの国籍を保持するかを決めなくてはならない。
子供たちの人生だから子供たちが大人になったら自分で好きな国を選べばいいと私は思っている。今は子どもたちは「日本人」でもあるし、「オーストラリア人」でもある。
だから、オーストラリアのパスポートが期限切れだとしても日本のパスポートと観光ビザで日本人として入国すれば問題ないでしょ!と軽く考えていた。
この考えがそもそも浅はかであり、チケットを買った時点でちゃんとチェックしていればこんなすったもんだの大騒ぎ(我が家だけ)にならなくて済んだのだ。
観光ビザ
日本のパスポートを持つ日本人はオーストラリアに観光に行く時は「観光ビザ」を申請しなければならない。
観光ビザは専用アプリ「AustralianETA」をダウンロードしそこから申請する仕組みになっている。
ビザの申請料は必要ないが、アプリの手数料$20支払わなければならない。
英語を読むのが億劫なので旦那に丸投げして「ネットで簡単に取れる」と思っていたが、
旦那の口から出た言葉は「ビザの申請ができず、はじかれた。」と。
「は?なんで?」頭の中がはてなでいっぱいになった。
あわてて、ネットで調べてみるとオーストラリア政府いわく
「オーストラリアで生まれたんだから、オーストラリアのパスポートで帰ってこい」ということらしい。
え?出国は来週の日曜日ですけど?(この時23日日曜日)
在日オーストラリア大使館のHPでも同じようなことが書かれていた。
膝から崩れ落ちる私と旦那。 なぜ、いま気が付くかな?
落ち込んでばかりもいられない、こうなれば、何としてもオーストラリアのパスポートを更新して入国しなければ!
果たして間に合うの? 間に合わなければ、旦那だけの里帰りとなり、子供たちの分の国内線、国際線全部パーになる。 そして、私の夏休みもパー!!! そんなのいやだ。
旦那と話し合い24日月曜日(つまり今日)に在日オーストラリア大使館に電話して聞いてみようということで、眠りについた。
在日オーストラリア大使館
が、不安で眠れるわけもなく、1時間おきに目が覚めて最悪なシナリオが頭をよぎる、それを必死で振り払い「大丈夫」と自分に言い聞かせ目をつむるの繰り返しで朝を迎えた。
在日オーストラリア大使館に電話を掛けた。
これまでの事情を説明すると「緊急でパスポートを発行できます。ちょっとお金がかかりますが。」と
普通の申し込みなら郵送でも受け付けてくれるそうだが、緊急の場合は在日オーストラリア大使館の窓口までいって申請しなければならない。火曜日か水曜日に受付できれば中1日で金曜日には速達で受け取りが可能とのこと。 願ってもない!早速火曜日のアポイントを取り、申請書つくりに取り掛かった。
パスポート写真
オーストラリアのパスポート用写真は規定がすごく厳しい。申請書が不備がなくても写真がちょっとでも長さが足りなかったり移りが悪かったりするとそれだけで申請に時間がかかってしまう場合もあるくらいだ。
近く(と言っても車で40分の距離)の写真館に電話して撮影の予約を取った。私が仕事から帰ってからだと時間がかかるのでじいじに頼んで子供たちを連れて行ってもらった。写真館にはオーストラリア政府発行のパスポート写真のガイドライン(日本語版)をFAXしてその通りに撮影してほしいと頼んだ。
これでひとまず写真は大丈夫。私が仕事から帰るころには子供達もじいじと写真をもって帰ってくる頃だろう。
ちょっと一息!つけるわけがなかった。
やることは山ほどある!
Guarantor保証人
子供用のパスポートを作成するときにネックとなるのがこのGuarantor保証人の確保。
Guarantorは申請者の身元確認、照明をしてくれる人。
だれでもいいわけじゃなく、規定があるからだ。
オーストラリア国籍の方又はその他の国籍で特定された職業の方
- 18歳以上であること
- 申請者を12ヶ月以上(乳児の場合は出生時から)知っていること
- 申請者と血縁、婚姻あるいは事実婚による関係がなく、同じ住所に居住していないこと
- 以下のいずれかに該当すること
a. 少なくとも発行日から2年間の有効期限がある有効なオーストラリアのパスポートを所持している人
または
b. オーストラリア人以外の場合は以下に挙げた職業グループのいずれかに該当する人
- 本人確認のために電話連絡が取れる人
- 一枚の写真の裏面に英語で “This is a true photograph of 申請者氏名" と書き署名できる人
Guarantorの職業グループ
https://japan.embassy.gov.au/tkyojapanese/passport_info_jp.html#Guarantorjpn
- 会計士、税理士(公認)
- 銀行の支店長
- 法廷弁護士、司法書士/行政書士、弁理士
- 公認専門エンジニア(政府登録)
- 裁判所書記官
- 議会議員
- 裁判官
- 5年以上勤務経験のある大学教授
- 公認書記士協会の会員
- 司祭、神職、住職
- 薬剤師
- 医師
- 郵便局長
- 教員(保育園、幼稚園、小中高等学校に常勤で5年以上勤務経験があり、大学で教員資格を取得している者で、教育委員会に登録している教員)
- 少なくとも5年間勤続経験のある公務員
- 獣医師
- 看護師
など
まず、オーストラリアならまだしも、日本でしかもこの秋田のド田舎で旦那以外にオーストラリア人で住んでいる人を見たことがない。
のでこれは却下。
あとは職業グループの中の職業の知り合いにGuarantorを頼まなければならない。
ちなみに、大使館の対応をしてくれた方は「学校の先生に頼む人が多い」と話してくれた。
我が家は裏にかかりつけの薬局があるのでそこの薬局長に電話して引き受けてもらった。
申請書準備
在日オーストラリア大使館のHPから申請書のページに進みアカウントを作って質問事項に答えていくと最後に申請書にすべて書き込まれてダウンロードができ、それをプリントアウトしてGuarantorにサインをしてもらって申請書は完了となる。ちなみに、すべて英語記載です。
うちは2人分だから申請書も2倍時間がかかった。
旦那が仕事から帰ってくるのを待って、旦那に申請書をチェックしてもらいそれをもって裏の薬局へそして薬局長に無事にサインをしてもらうことができた。この時点で夜の7時近く。
やっとひと段落!
でも申請書出すまでは安心できません。
明日 始発の新幹線で東京の在日オーストラリア大使館へ提出して来ます!
もちろん弾丸日帰り。
続きはまた明日。
ぁあ、やっと眠れる。